「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

3月のスーパー売上高9.3%増 物価高で10年ぶり伸び率

日本チェーンストア協会(本部所在地:東京都港区)によると、3月の全国スーパー売上高(既存店ベース)は前年同月比9.3%増となった。前年同月を上回るのは13カ月連続で、前年より土・日曜日が1日ずつ多かったことも好影響し、2014年3月以来、10年ぶりの高い伸び率となった。
3月の全店ベースの総売上高は1兆2,216億円だった。売上高の7割を占める食料品は11.7%増、衣料品は3.3%増、住関連品は7.4%増だった。
2023年度のスーパー売上高は既存店ベースで前年度比3.7%増と4年連続のプラスで、総販売額は13兆7,276億円だった。店頭価格の上昇が節約志向による買上げ点数の減少を補った。

「大阪堂島浜タワー」竣工 ビジネス・賑わいの新拠点に

三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、三菱HCキャピタルの4社は4月22日、大阪市北区堂島浜一丁目で開発を進めてきた「大阪堂島浜タワー」が15日に竣工、19日に竣工式を執り行ったと発表した。
商業ゾーンは4月、ホテル・観光展望施設は7月より順次開業する。同タワーは地上32階、延床面積約6万7,000㎡のオフィス・ホテル・商業ゾーンからなる複合ビル。大阪のシンボル、御堂筋と堂島川を結ぶ、新たなビジネスと賑わいの発信拠点として期待される。

武田薬品,アステラス,三井住友銀 日本発医薬品創出で合弁

武田薬品工業(本社:大阪市中央区)、アステラス製薬(本社:東京都中央区)、三井住友銀行(本社:東京都千代田区)の3社は4月22日、日本発の革新的な医薬品の創出に向けた創薬シーズのインキュベーションを行う合弁会社を設立することで基本合意契約を締結したと発表した。新会社の所在地は神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク。資本金(準備金を含む)は約6億円で、出資比率は武田薬品、アステラス製薬が各33.4%、三井住友銀行33.2%。2024年中ごろ設立予定。
新会社は①グローバルの医薬品市場への日本発の革新的な創薬アイデアの展開②グローバルで競争力のある創薬技術のインキュベーションとアントレプレナーシップ(起業家精神)の育成③スタートアップ企業の創出による創薬エコシステムの活性化ーに注力する。

JX金属 三菱商事と非鉄金属の資源循環で合弁新会社

JX金属(本社:東京都港区)は4月22日、三菱商事(本社:東京都千代田区)と廃家電・廃電子機器や廃車載用リチウムイオン電池等の非鉄金属の資源循環に関する合弁会社を設立し、2024年7月を目途に事業を開始することで契約を結んだと発表した。新会社「JX金属サーキュラーソリューションズ」の所在地は東京都港区。資本金は未定。出資比率はJX金属80%、三菱商事20%。
100%子会社のJX金属商事がこれまで手掛けてきた銅・貴金属リサイクルと車載用リチウムイオン電池リサイクルに関する事業を分割して、三菱商事とともに新会社を設立し、さらなる資源循環の推進を目指す。

太陽誘電 1回の充電で最大1,000km走行可能な回生電動S

太陽誘電(本社:東京都中央区)は4月22日、1回の充電で最大1,000km走行可能な回生電動アシストシステム「FEREMO(フェリモ)」を開発したと発表した。今回ニデック(本社:京都市南区)が新たに開発した回生システム対応電動アシスト自転車向けモーターを採用。従来モデルと比較して回生電力を30%向上させたほか、太陽誘電の省電力技術や電源制御技術と組み合わせることで、1回の充電で最大1,000kmもの長距離走行を可能にした。

3月コンビニ売上高0.4%増 4カ月連続前年上回る

日本フランチャイズチェーン協会(本部所在地:東京都港区)のまとめによると、3月のコンビニエンスストアの既存店売上高は、前年同月比0.4%増の9,317億円だった。前年実績を上回るのは4カ月連続。既存店客単価は同1%増の728円で、2カ月連続でプラスだった。ただ、既存店客数は同0.6%減12億7,983万人と15カ月連続のマイナスだった。気温の低下や降雨で外出機会が減少したとみられる。

23年度白物家電出荷額2.4%減 2年ぶりマイナスに

日本電機工業会(JEMA)のまとめによると、2023年度の白物家電出荷額は前年度比2.4%減の2兆5,244億7,500万円となり、2年ぶりにマイナスに転じた。新型コロナウイルス禍が明け、消費が外出やレジャーに傾いたことが影響した。
2024年度は訪日外国人や家事の時短などの需要で、家電の高機能・高価格が進みプラスになる見通し。出荷額に占める割合が大きいルームエアコンは、前年度比1.1%1.1%減の7,810億9,000万円。

大型連休 空の便 関西3空港の予約横ばい ピークは4/27,5/6

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)によると、今年の大型連休の期間中(4月27〜5月6日)、関西の3空港(関西、大阪、神戸)を発着する国内線の予約数は昨年と横ばいとなった、関西発のピークは4月27日、到着のピークは5月6日の見通し。
ANAの国内線の予約数は昨年同期と比べ5.1%増の24万4,500人、JALは同6.8%減の17万1,700人だった。この結果、両社を合わせた予約数は昨年の横ばいとなった。
一方、関西3空港を運営する関西エアポートによると、4月26日〜5月6日に国際線を利用する人は外国人旅行者も含めて68万2,600人と見込んでいる。1日の平均でみると、昨年の1.6倍となっている。出発便の行き先で最も多いのは韓国、次いで中国、東南アジアとなっている。

日本精工 総合病院と医療現場で搬送アシストロボ実用化

日本精工(本社:東京都品川区)は4月19日、医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院(所在地:神奈川県鎌倉市)と、医療従事者の負担軽減を目的として搬送アシストロボットを実用化したと発表した。すでに2024年3月から、湘南鎌倉総合病院で稼働している。同ロボットはリモコン操作により、自由自在にストレッチャーの電動搬送を実現し、病院内なら場所を選ばずどこでも利用可能という。

JERA グリーンアンモニアでインドの再生エネ社と連携

JERAは4月19日、インドの再生可能エネルギー事業者、ReNew社との間で、グリーンアンモニアプロジェクトで共同開発契約を締結したと発表した。このプロジェクトは、インドの競争力が高い再生可能エネルギー(約50万KW)を利用して、グリーン水素を生産し、その水素を原料ちして年間約10万トンのグリーンアンモニアを生産することを想定している。国内外の有力企業と連携しながら、水素・アンモニアのサプライチェーンの構築、拡大に取り組む。