「新システム」カテゴリーアーカイブ

タカラバイオ 高速PCR酵素11/6発売 増幅エラー低減, 成功率向上

タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は10月30日、非常に高い正確性を備え、PCR成功率を大幅に向上させた高速PCR酵素「PrimeSTAR(R)Max DNA Polymerase Ver.2」を11月6日より発売すると発表した。この試薬は同社独自の酵素技術で目的DNAの増幅反応を行う際、発生しやすい増幅エラーを極限まで低減した。また、増幅促進因子の添加により、反応阻害を抑えるなどの改良を行い、高速PCRの成功率を大きく向上させたとしている。

ブイキューブなど 兵庫県養父市で11/7より遠隔診療の実証開始

ブイキューブ(本社:東京都港区)は10月24日、PHCホールディングス傘下のウィーメックス(本社:東京都渋谷区)とともに、兵庫県養父市の公民館「あけのべ憩いの家」に、リアルタイム遠隔医療システム「Doctor-Cart」が搭載された「TELECUBE」を設置し、11月7日よりオンライン診療の実証事業を開始すると発表した。
この実証事業は2023年5月18日、厚生労働省民政局による通知「へき地等において特例的に医師が常駐しないオンライン診療のための診療所の開設について」を受け、へき地における持続可能な地域医療の提供を目指すことを目的とした取り組み。
同実証事業を行うことにより、地域住民の医療アクセス向上に加えて、地域医療が住みたい場所で健康的に暮らせるための疾病の重症化予防や、医師の移動負担の軽減や診療の効率化など、患者・医師双方のニーズに適した地域医療への貢献を目指す。

加賀電子 調剤薬局へ行かずに企業向け処方薬デリバリー開発

加賀電子(本社:東京都千代田区)は10月24日、くすりの窓口およびツルハの3社共同で、調剤薬局へ行かずに職場内で処方薬が受け取れる、国内初となる「企業向け処方薬デリバリーサービス」を開発したと発表した。この第1号案件として、同社本社ビル内に「処方箋受付機」と「受取ロッカー」を設置し、同日より運用を開始した。
3社は、くすりの窓口がネットワークシステムを構築、ツルハが展開するドラッグストア「ツルハドラッグ」がオンライン服薬指導、処方箋の処理および処方薬の配達、加賀電子がこのサービスの提案・販売をそれぞれ担う。

長谷工とパナソニック 純水素型燃料電池で住戸への給電を実現

長谷工コーポレーション(本社:東京都港区)とパナソニック建設エンジニアリング(本社:東京都品川区)は10月23日、共同で賃貸マンションにおける純水素型燃料電池による住戸への給電を実現すると発表した。この第一弾として長谷工グループで推進している賃貸マンションプロジェクト「サステナブランシェ本行徳」(所在地:千葉県市川市)に、純水素型燃料電池を設置し、住戸で使用する電力の一部を賄う実証実験に2023年10月より着手している。
長谷工が現在国内で初めて取り組んでいるのが、既存社宅を全面改修し建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現するプロジェクト。このプロジェクトではパナソニック製の純水素型燃料電池「H2 KIBOU」(1基当たり発電出力5KW)をパナソニック建設エンジニアリングが施工設置し、住戸で使用する電力の一部を賄う。純水素型燃料電池はCO2を排出せずに発電することが可能だ。

ホンダとヤマト運輸 交換式バッテリー用い軽EVの集配業務で実証

ホンダ(本社:東京都港区)とヤマト運輸(本社:東京都中央区)は10月19日、交換式バッテリーを用いた軽EV(電気自動車)の集配業務における実証を11月から開始すると発表した。この実証では最背可能エネルギー由来電力を採用した交換式バッテリーを動力源に走行するホンダの軽EV「MEV-VAN Concept(エムイーブイバン コンセプト)」を使用する。

商船三井など5社 水素燃料船の実証運航に向けAiPを取得

商船三井、商船三井ドライバルク、尾道造船、川崎重工、ジャパンエンジンコーポレーションの5社は10月19日、ゼロエミッション燃料の水素を燃料とする多目的船のリスク評価を行い、一般財団法人日本海事協会から区画配置コンセプトに関する基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。大型低速2ストローク水素燃料エンジンを主機関として搭載する船舶に関するAIP取得は世界初。
この船舶は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるグリーンイノベーション基金事業の採択を受けた「舶用水素エンジンおよびMHFS(舶用水素燃料タンクおよび燃料供給システム)の開発」の一環として、2027年度ごろから2年間、実証実験を行う予定。

住友ゴム 中国・蘇州で「センシングコア」活用自動運転バスの実証

住友ゴム工業(本社:神戸市中央区)は10月16日、スマートシティ化が進む中国江蘇省蘇州市で新たな交通システム構築に向けて、独自のセンサーレスセンシング技術「センシングコア」による自動運転バスの実証実験を6月より開始していると発表した。走行中の自動運転バスからクラウドに送信された情報を、センシングコアの路面状態検知機能で解析し、運行管理者へ結果をフィードバックすることで、自動運転バスの安全・安心な運行管理をサポートする。将来の自動運転の社会実装に向け自動運転車両の安全運行における業務標準としての導入を目指す。

ANA HD 沖縄でレベル4によるドローン配送サービスの実証実験

ANAホールディングス(本社:東京都港区)は10月13日、2023年11月6日より沖縄県久米島町で有人地帯(第三者上空)での補助なし目視外飛行(レベル4)によるドローン配送サービスの実証実験を実施すると発表した。この実証実験は国土交通省物流・自動車局物流政策課の「無人航空機等を活用したラストワンマイル配送実証事業」に採択されたもの。

パナソニック 集合住宅向けEV充電サービス24年1月から開始

パナソニックエレクトリックワークス社は10月13日、集合住宅向けの電気自動車(EV)充電サービス「Resi-Charge(レジチャージ)」を2024年1月より提供開始すると発表した。EV充電器の設置や住民への電気代の請求をパナソニックエレクトリックワークスがまとめて支援する。政府や自治体の補助金で充電器を導入する住宅が増えていることに対応する。2030年に計4万棟の住宅にサービスを提供する。
住民は専用アプリで充電器を使う日時などを予約し、充電器に貼られたQRコードを読み取ってEVで充電する。使用した電力をもとに料金の請求もパナソニックエレクトリックワークス社が代行する。

積水化学 ペロブスカイト太陽電池をビル外装に実装 国内初

積水化学は10月5日、大阪本社(所在地:大阪市北区)が入居する堂島関電ビルに国内で初めてフィルム型ペロブスカイト太陽電池を実装したと発表した。入居するビルは現在、大規模リニューアル工事を実施中で、当該工事に合わせてペロブスカイト太陽電池を壁面に設置することで、ビルの環境負荷低減に加え、ペロブスカイト太陽電池による発電量のモニタリングや経年変化など長期的な品質評価に活用する。