製薬大手のエーザイ(本社:東京都文京区)は7月19日、米国で投与が始まったアルツハイマー病新薬「アデュカヌマブ」(一般名)について、「投与環境の整備に全力で取り組む」とのコメントを発表した。
米バイオジェンと共同開発した同新薬を、一部の米医療機関が使用を見送る方針を示し、普及に懸念が生じている。こうした動きを受けたもので、エーザイでは「他の米大手医療機関などで採用が進み、投与人数も増えている」としている。
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東北大,イオンモール 地域交流の場づくりで産学連携協力
東北大学災害科学国際研究所、イオンモール、公益財団法人イオン環境財団の3社は6月12日、地域住民が日常的に交流できる安全・安心な場を創造するため「産学連携協力」に関する協定を締結したと発表した。
3社は自然災害、地球規模の気候変動、大規模感染症など様々なリスクがある中、安全で安心できるレジリエント・コミュニティーの創生を目指し「イオン防災環境都市推進(仮称)共同研究部門」を東北大学災害科学国際研究所内に立ち上げ、「防災・減災」「杜のデザイン」「感染症対策」の3つの項目を中心に、地域住民にも参加してもらうワークショップなどの実施を計画している。
認知症者の行方不明時の捜索費用補償 三井住友・あいおい
MS&ADインシュアランスグループの三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険は6月8日、認知症等への備えとして70歳以上の方が加入できる傷害保険で、被保険者が行方不明となった場合の捜索費用を補償する特約を共同で開発し、7月以降の保険始期から販売を開始すると発表した。支払い上限額は50万円。
超高齢社会の到来に伴い、70歳以上の行方不明者数は過去最多を更新し続け、2019年の70歳以上の行方不明者数は約2万3,000人に上り、2014年の約1万5,000と比べると約53%増となっており、いまや高齢者の行方不明は深刻な社会問題となっている。
アルツハイマー病治療薬 米FDAが承認 バイオジェン・エーザイ開発
米国の製薬会社バイオジェンとエーザイは6月7日、共同開発したアルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」について、治療薬として米国のFDA(食品医薬品局)の承認を得たと発表した。
この新薬「アデュカヌマブ」は、アルツハイマー病の原因と考えられる脳内の異常なタンパク質「アミロイドβ(ベータ)」を減少させ、症状の進行を抑えることを目的とした薬。
FDAによると、アルツハイマー病の新薬が承認されるのは2003年以来18年ぶりで、アミロイドβに作用する治療薬は初めてという。この新薬は日本でも2020年12月に厚生労働省に承認の申請が出されていて、今後の審査の行方が注目される。
商船三井 外国人材事業第1号案件始動 第1期生フィリピン19人
商船三井(本社:東京都港区)は5月13日、Magsaysay(マグサイサイ)グループと共同設立したMM EMPOWER CORP.(以下、MMエンパワー)による、フィリピン人材関連事業第1号案件が始動したと発表した。
MMエンパワーは、大阪ガスの協力会社各社がフィリピ人を配管工として、長期にわたり安定的に受け入れる仕組みづくりの支援を行う。第1期生は19人。勤務地域は関西エリア。具体的には在留資格の提案、現地送り出し機関および研修施設案内、最適な入国前教育(カスタマイズした日本語教育、配管教育)の検討などを行う。
住友生命G3社が「終活相談付き みんなの葬儀保険」発売
住友生命グループのアイアル少額短期保険(本社:東京都中央区)、アドバンスクリエイト(本社:大阪市)、燦ホールディングスグループのライフフォワード(本社:東京都港区)の3社は5月10日、共同で「終活相談付き みんなの葬儀保険」を5月17日から発売すると発表した。
契約した顧客にライフフォワードが、葬儀や相続など終活カウンセリングサービスを無償提供するなど、3社の強みを活かした付帯サービスの提供、マーケティング等の取り組みを推進していく。
ロングライフHD 中国・上海市に高齢者福祉事業で合弁設立
総合介護サービスを手掛けるロングライフホールディングス(本社:大阪市北区)は4月30日、グループのロングライフグローバルコンサルタントが、中国の思博人力資源管理諮詢(常州)有限公司との間で、上海市に高齢者福祉事業を手掛ける合弁会社を設立することで合意4月26日、協定調印式を執り行ったと発表した。同合弁会社は、上海エリアおよびその周辺地域における高齢者福祉事業コンサルティング業務の拠点となる。
同社が中国でこれまで推進してきた山東省青島市や遼寧省大連市における事業展開に加え、上海市でもサービスを提供することで、中国での事業拡大につなげていく。
大阪メトロG 市内3エリアでオンデマンドバスの社会実験
大阪メトログループは3月30日から大阪市生野区と平野区の合わせて3エリアで、利用者が予約した日時や乗降場所に合わせて運行する「オンデマンドバス」の社会実験を始めている。運賃は大人210円、小児110円と市内を走る路線バスと同金額。使用している車両は、最大で8人乗りの乗客が乗れるワンボックス車。同実験は9月末までの予定。
オンデマンドバスは、運行する時間とルートが決められている路線バスとは違って、利用者が希望する乗車日時や出発地、目的地に応じて柔軟に運行するバス。複数の利用者が乗車する際、AI(人工知能)によって最適なルートを割り出して運行する。
社会実験が行われているのは生野区西部、平野区加美周辺、平野区長吉東部の3エリア。利用者はスマートフォンのアプリや電話を使って配車予約するときに、乗車したい時間やバス停、目的地のバス停などを指定する。運行時間は午前6時から午後11時までの間。バス停は各エリア内におよそ300m間隔で設置されており、生野区西部に73カ所、平野区加美に66カ所、平野区長吉東部に51カ所ある。
大阪市は、自宅から最寄りのバス停までの移動が困難な高齢者が増え、買い物や病院への通院が思うようにできない「ラストワンマイル問題」の解決策として、自宅近くまで配車できるオンデマンド交通(バス・タクシー)の導入を検討している。
三谷産業・小金井精機 日越大学で「日本ものづくり」連携講座
三谷産業(本社:石川県金沢市)と小金井精機製作所(本社:埼玉県入間市)は4月9日、ベトナム・ハノイ市に拠点を置く日越大学で2021年9月より「日本型ものづくり」をテーマとした企業連携講座を提供すると発表した。
これに先立ち4月8日、日越大学、三谷産業、小金井精機製作所の3者が国際協力機構(JICA)本部に集い、日本型ものづくりの連携講座に関する協定書署名式を執り行った。日越大学は、日本、ベトナム両政府の合意により、両国の友好と結束の象徴として2016年にハノイ市で開校した、ベトナム国家大学ハノイ校の7番目のメンバー大学。
中部電力ミライズコネクト 見守り・子育てなど暮らし全般を支援
中部電力ミライズと三菱商事は4月1日、暮らし全般のサービスを提供する新会社「中部電力ミライズコネクト」(本社:名古屋市中区)を設立したと発表した。新会社は全国で見守りや子育て支援、食や健康などをテーマに事業展開する。資本金は12億5,000万円で、出資比率は中部電力ミライズ51%、三菱商事49%。
ライフプランニング・保険の提案、ネットスーパー、電力データを活用した高齢者見守り、ローソンと連携したサービス等を順次展開していく。第一弾として、スキマバイトアプリ運営を行っているシュアフルと連携し、アルバイトマッチングサービスを4月中に開始する。