「アジア」カテゴリーアーカイブ

関電 40年までに再生可能エネに1兆円規模投資

関西電力(本社:大阪市北区)は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、2040年までに国内で洋上風力発電などの再生可能エネルギーに1兆円規模の投資を行うとする行程表をまとめた。
これによると、再生可能エネルギーでは2040年までに開発の余地が大きい洋上風力発電を中心に国内で1兆円規模の投資を行い、新たに500万KWの発電能力を確保するとしている。実現すれば同社が現在保有する再生可能エネルギーの発電能力の2倍以上となる。
原子力発電については再稼働を進めるとともに、長期的には新増設やリプレース(建て替え)も視野に入れる。火力発電についてはアンモニアなど、温室効果ガスを出さないものだけを燃料とすることを2050年までに達成するとしている。
このほか、会社が保有する車両のうち、高所作業車などの特殊車両を除く5,000台余りについて、2030年度までに電気自動車(EV)などに切り替えるとしている。

大阪メトロ「オンデマンドバス」4月から運行エリア拡大へ

大阪メトロは3月23日、大阪市内で4月1日から「オンデマンドバス」の運行エリアを北区と福島区に広げていくと発表した。同日、大阪市内で記念の式典が行われた。
オンデマンドバスは、決まった運行ルートがなく、利用者が乗りたい場所や時間をスマートフォンで指定することで、人工知能(AI)が自動でルートを設定するもので、大阪メトロが2021年から生野区と平野区で運行している。
オンデマンドバスを利用するには、まずおよそ300m間隔で設定されているバス停の中から、乗りたいバス停や時間をスマートフォンの専用アプリなどで選ぶ。すると、エリア内を走る最大8台のバスのルートをAIが自動で設定して利用客を迎えに行く仕組み。運賃は1回300円。運行時間は午前6時から午後11時まで。

JR西日本「うめきた」新駅で最新技術活用し実証実験

JR西日本(本社大阪市北区)は3月16日、大阪駅の北側の梅田貨物駅の跡地に開発が進められている「うめきた」エリアに、2023年春開業する新駅で顔認証システムで改札を通過できるようにするなど、最新技術を活用した実証実験を行っていくことを明らかにした。
同社では、この新駅を「JR WEST LABO」と位置付け、①顔認証システムを取り入れた自動改札の実験②AI(人工知能)を搭載したロボットが駅員に代わって案内役を務める③利用客が環境負荷を軽減するための取り組みを行った場合に、ポイントなどを付与するサービスも検討している。今後、この取り組みに参加する企業などのパートナーを募ることにしている。
新駅は2023年春に開業し、商業施設が入る駅ビルは2025年の大阪・関西万博の開幕に合わせて全面開業する予定。

JR西日本ダイヤ改正 京阪神で103本,全体で206本減便

JR西日本は3月12日のダイヤ改正で、京阪神エリアの在来線で103本、中国地方を含めた営業エリア全体で206本と過去最大規模の減便を行った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う在宅勤務の定着や外出自粛の影響で鉄道利用者の落込みが続いているため。ダイヤ改正に伴う減便は2021年10月にも行ったが、今回は朝の通勤や通学の時間帯も対象となった。
一方、「サンダ-バード」「くろしお」「こうのとり」などの特急列車は週末や祝日を中心に増便する。

ミネベアミツミ 大阪に開発拠点 関西で技術者採用

ミネベアミツミ(本社:長野県北佐久郡御代田町、東京本部:東京都港区)は、大阪市に関西を統括するための拠点を新設する。グループ会社間の情報共有をすすめるとともに、関西では初となる研究開発センターを設置する。研究開発から営業までの機能を1つのオフィスに集約し、200人体制で新たな製品開発やサービスの創出を目指す。
関西の企業や大学と協業するほか、電機産業などの強い基盤がある関西に拠点を設けることで、優秀な人材の獲得にもつなげたい考えだ。日本経済新聞が報じた。

オリックス 夢洲地区の複合観光施設整備等 基本協定書を締結

オリックス(本社:東京都港区)は2月16日、合同会社日本MGMリゾーツ(本社:東京都千代田区、以下、MGM)とともに、大阪IRの事業実施を目的として設立した大阪IR株式会社が国への区域整備計画の認定の申請に向けて、大阪府および大阪市との間で「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域整備等 基本協定書」を締結したと発表した。
オリックスはMGMとのパートナーシップのもと、事業実現に向けた今後のプロセスを官民連携して推進。この事業を通して、大阪・関西地域、ひいては国の観光および経済の持続的成長に貢献していきたいとしている。

近鉄バス 大阪府内2路線でEVバス初導入 中国BYD製25人乗り

近鉄バス(本社:大阪府東大阪市)は2月15日、大阪府内の2路線で電気で動くEVバスを初めて導入することになり、東大阪市役所で出発式が開かれた。導入されるのは中国のEVメーカー、BYDが製造した25人乗りの小型バス2台で、1回3時間の充電でおよそ200km走行できるという。
近鉄バスがEVを導入するのは初めてで、来年度さらに5台程度を導入するなど車両のEV化を進めていきたいとしている。EVバスは17日から、東大阪市の八戸ノ里駅前と市立東大阪医療センターの区間と、大阪市の近鉄上本町駅やJR桃谷駅前とを結ぶ路線に導入される。
関西では阪急バスが2021年10月から大阪大学のキャンパス間を結ぶ区間で、京阪バスが2021年12月に4台のEVバスを、同じ中国製EVバスをそれぞれ導入している。

ANAHD「空飛ぶタクシー」参入 関空~市内を15分以内に短縮

ANAホールディング(HD)は2月15日、日本で「空飛ぶタクシー」の運航事業に参入すると発表した。トヨタ自動車などが出資する米新興企業、ジョビー・アビエーション(以下、ジョビー)と業務提携し、同社が開発している電動式の垂直離着陸機「eVTOL」を活用する。
ANAHDとジョビー両社が発表した。ジョビーが開発している5人乗りの機体は最高速度が時速約320kmで、240km強の連続飛行ができる。現在は自動車で1時間程度かかる関西国際空港から大阪駅までの所要時間を15分以内に短縮できるという。

JTB 2/1付で「IR・万博推進室」新設 大阪担当役員を配置

JTB(本社:東京都品川区)は1月31日、2022年2月1日付でツーリズム事業本部地域ソリューション事業部内に「IR・万博推進室」を新設すると発表した。政府が観光振興の一環として推進する公共政策としての日本型IR(統合型リゾート)や、2025年大阪・関西万博の開催に向けて、今後官民一体となって、具体的な取り組みが活性化されていくと見込んだ。
同推進室のの新設により、JTBが培ってきた知見・ネットワークを最大限に活用できる体制を構築する。併せて大阪を活動拠点とする大阪IR・万博担当役員を配置し、業務の適正な運営体制に加えて、対象地域や関係事業者との連携体制を強化することで、取り組みを加速する。

関西スーパー経営統合で2/1から「関西フードマーケット」に

兵庫・大阪に展開する関西スーパーマーケットは2月1日、阪急阪神百貨店などの運営会社、エイチ・ツー・オー リテイリングの子会社となり、社名を「関西フードマーケット」に変更した。関西フードマーケットはイズミヤ、阪急オアシス、そして関西スーパーの3つの屋号のスーパーを持つ、関西でも有数のスーパー連合になる。低価格志向のスーパーやネット通販などが勢いを増す中、物流の効率化などを通して収益力を強化できるかが課題となる。