「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

CCC 27年度までにジムを200店舗に拡大 ウェルネス強化

「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は10月28日、ヨガやピラティスができるジムを、現在の10店舗から2027年度までに200店舗に拡大する方針を示した。同社は2017年にウェルネス事業を開始。今後、書店などの既存店舗に併設させるスタイルを含めてジムの出店を拡大していく。CCCが主幹事業とするレンタルビデオ店は、動画配信サービスの普及により大きく減少している。このため、レンタルビデオに代わる事業の柱として育成していく方針。

出光, サントリー 使用済みPETボトルキャップリサイクル実証

出光興産(本社:東京都千代田区)とサントリーホールディングスは10月24日、使用済みPETボトルキャップやラベルの容器・包装の再資源化に向け、キャップについてのケミカルリサイクル実証実験を開始したと発表した。
実証実験は、サントリーが提供した使用済みPETボトルのキャップを原料として、2023年4月に設立した出光興産の子会社、ケミカルリサイクル・ジャパンが油化ケミカルリサイクル技術により、CR油(ケミカルリサイクル油)を生産した。出光興産ではこのCR油について、石油化学製品や燃料油の原料としての有用性を確認した。

TOPPAN HD ちとせグループとバイオエコノミー構築で協業

TOPPANホールディングス(本社:東京都文京区)は10月25日、バイオエコノミー事業を手掛けるちとせグループの統括会社CHITOSE BIO EVOLUTION PTE.LTD.(本社:シンガポール)と、化石資源に代わると期待される藻類などの生物資源やバイオテクノロジーを活用し循環型の経済活動を行うバイオエコノミーの実現に向け、3D細胞培養事業や微細藻類事業で協業すると発表した。両社は10月に資本業務提携を締結している。両グループは保有する技術・知見を相互に融合させることでバイオエコノミーの実現を共同で推進する。

丸紅 日本初の陸上養殖アトランティックサーモン販売開始

丸紅(本社:東京都千代田区)は10月25日、Proxmar Seafood AS(以下、Proximar)との間で2022年4月に締結した独占販売契約に基づき、Proximarが静岡県小山町で生産した日本初の陸上養殖アトランティックサーモン、ブランド名「FUJI ATLANTIC SALMON」の本格販売を開始したと発表した。主要販売先は鮮魚専門店、量販店、百貨店。
これは閉鎖循環式陸上養殖(以下、RAS)により、99.7%の水を循環させて養殖する環境に配慮した事業。養殖規模は出荷ベースで年間5,300トンと日本最大級。鮮魚販売する場合、最短で水揚げ当日に首都圏へ配送可能という。

外食ワタミ 日本サブウェイを買収 新たに250店舗出店

外食大手ワタミは10月25日、米大手サンドイッチチェーン「サブウェイ」の日本事業を買収し、国内でフランチャイズ展開を開始すると発表した。同社は同日付で日本サブウェイを完全子会社化した。買収額は非公表。
ワタミは今後10年間、国内でサブウェイを展開できる契約で、現行の178店舗のほかに、新たに259店舗の出店を目指す。コロナ禍を経て居酒屋での宴会需要が伸び悩む中、ファストフード事業に本格参入し、”脱居酒屋”を加速させる。

セブン&アイHD 30年度の売上高30兆円超 1.7倍に拡大

セブン&アイ・ホールディングスは10月24日、投資家向けの説明会を開いた。この中で井阪隆一社長は、海外のコンビニエンスストア事業について「企業価値の向上が見込める段階に至っている」と話し、2030年度のグループ全体の売上高を2023年度の約1.7倍の30兆円以上に拡大させる目標を明らかにした。

東芝ES インドネシアの地熱発電所向け発電設備を受注

東芝エネルギーシステムズ(本社:神奈川県川崎市東区、略称:東芝ES)は10月24日、インドネシア最大の地熱発電事業者、スターエナジーグループ傘下のスターエナジー・ジオサーマル(ワヤン・ウィンドゥ社)が拡張を計画する西ジャワ州の地熱発電所3号機向けの発電設備を受注したと発表した。受注したのは蒸気タービン、蓄電器1セット。今回の拡張工事のEPC一括契約会社の東洋エンジニアリングの子会社IKPT(略称)から受注した。同地熱発電所の稼働開始は2026年の予定。
東芝ESがスターエナジーグループが運営する地熱発電所向け機器を受注するのは初めて。

岩谷産業 国内初の旅客用水素燃料電池船「まほろば」完成

岩谷産業は10月24日、2025年大阪・関西万博で会場の夢洲(所在地:大阪市此花区)とユニバーサルシティポート(同北区中之島)の約11kmを結ぶ交通機関に一つとして使われる、水素燃料電池船「まほろば」が完成したと発表した。まほろばは、全長約30mで、定員は150人。船内に水素タンクを備え、空気中の酸素を化学反応させることで発電して動く仕組み。航行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代の船舶だ。旅客用の水素燃料電池船は国内初という。
万博時、使用される際、運航は京阪グループの大阪水上バスに委託する。

TOYO インドネシアで30MW地熱発電所建設を受注

東洋エンジニアリング(略称:TOYO、本社:千葉県習志野市)は10月24日、インドネシア子会社PT Inti Karya Persada Tehnik(以下、IKPT)が、PT Barito Renewables Enaegy Tbk(BREN)の子会社Star Energy Geothermal(Wayang Windu)Limited(SEGWWL)より、ワヤン・ウインドゥ地熱発電所第3号機の建設プロジェクトを受注したと発表した。
TOYOの子会社IKPTは設計、調達、建設工事を一括で受注し、2026年の完工を予定。建設地は西ジャワ州。対象設備:地熱発電所(30MW)。