「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

住友商事 マレーシアのマネージドケアCompuMed社を買収

住友商事(本社:東京都千代田区)は6月19日、グループ会社Sc Healthcare Holdings(以下、SCH)を通じて、マレーシアでマネージドケア事業を展開するCompuMed Services Sdn.Bhd.(コンピュメッド、以下、CompuMed社)を買収し、完全子会社化したと発表した。マネージドケアは、適正な価格で良質な医療を提供することや、個人の健康管理向上を目指す仕組み。マネージドケア事業者は、医療費の審査や決済管理に加え、未病・予防サービスの提供などを通じ、医療費の適正化を目指す。

JAL 家庭用インターネットサービス6/19開始, マイルが貯まる

JAL(本社:東京都品川区)は6月19日、ソニーネットワークコミュニケーションズ(本社:東京都港区)およびU-NEXT HOLDINGS(本社:東京都品川区)のグループ会社、USEN NETWORAKS(本社:東京都品川区)と提携し、JALマイレージバンク(以下、JMB)会員向けのマイルが貯まる家庭用高速インターネットサービス「JAL光」を同日より開始すると発表した。
下り最大1ギガ、2ギガ、10ギガのプランを用意し、複数端末の同時利用や大容量通信もサポートする。新規契約時、毎月の利用、さらに1年毎の利用継続でマイルが貯まる。13カ月で最大9,824マイルが貯まり、3年間継続で最大1万7,472マイル貯める事が可能という。

JBIC 商船三井傘下企業のシンガポール法人の買収資金融資

国際協力銀行(JBIC)は6月18日、商船三井(以下、MOL)との間で融資金額約8,200万米ドル(JBIC分)の貸付契約を、またMOL傘下のシンガポール法人MOL Treasury Management Pte.Ltd.との間で融資金額約8,200万米ドル(JBIC分)の貸付契約をそれぞれ締結したと発表した。いずれも民間金融機関との協調融資により実施するもので、協調融資総額はそれぞれ1億3,700万米ドル。
これはシンガポール法人MOL Chemical Tankers Pte.Ltd.(以下、MOLCT)がシンガポール法人Fairfield Chemical Carriers Pte.Ltd.(以下、FCC)を買収するために必要な資金の一部を融資するもの。

IHI タイ国営電力会社とバイオマス燃料の製造・活用で覚書

IHI(本社:東京都江東区)は6月19日、タイ国営電力会社(EGAT)とバイオマス燃料の製造・活用に関する覚書を締結したと発表した。アカシアやユーカリといった木質ペレット製造に関する製造業者の評価と選定、およびEGATが所有するタイ最大の火力発電所、Mae Moh発電所(所在地:タイ・ランパーン県)で実施する、バイオマス燃焼試験について技術面および経済面の検討を行う。

大阪メトロ タクシー事業に参入, 営業所を分割買収

大阪メトロ(大阪市高速電気軌道)は6月18日、大阪府内でタクシーを運行するナショナルタクシー(大阪市)の放出(はなてん)営業所を7月16日付で買収し、分割して新設、完全子会社化する形で、「OMタクシー」としてタクシー事業に参入すると発表した。放出営業所には38台のタクシー車両が在籍しており、営業エリアは大阪市全域とその周辺。買収額は明らかにしていない。
大阪メトロがタクシー事業に参入するのは初めて。大阪メトロは「今後は独自のアプリにタクシーのサービスを組み込んでいくことで、地下鉄やバスへのシームレスな乗り継ぎを実現させて利便性の向上を図っていきたい」としている。

訪問介護ヘルパーに技能実習, 特定技能の外国人材を解禁

厚生労働省は6月19日、慢性的な人手不足に悩まされている訪問介護について、技能実習や特定技能などの外国人材も「介護職員初任者研修」を修了していれば、従事を認めることを決めた。早ければ来年度にも外国人ヘルパーによる訪問介護サービスが始まる見通しだ。
在宅の訪問介護は1対1の介護のため、他の職員が指導することが難しいとの判断から、現在従事が認められているのは介護福祉士の資格を持つ一部の外国人材だけとなっている。

エヌビディア時価総額 世界首位526兆円 MS抜くAI半導体で

米半導体大手エヌビディアの時価総額が6月18日、ニューヨーク株式市場で3兆3,350億ドル(約526兆円)に達し、米マイクロソフト(MS)を抜いて世界首位となった。エヌビディアは世界で膨らむ人工知能(AI)向け半導体で80%超の圧倒的なシェアを誇り、需要が供給を上回る状況が続いているだけに、同社の上昇基調は当面揺るぎそうにない。

セイノーHD 572億円投じ三菱電機の物流子会社を買収

西濃運輸を傘下に持つセイノーホールディングス(HD)(本社:岐阜県大垣市)と三菱電機(本社:東京都千代田区)は6月18日、三菱電機が保有する物流子会社、三菱電機ロジスティクス(本社:東京都中野区)の普通株式の66.6%の株式を取得、買収すると発表した。取得価額は572億7,600万円。株式の譲渡実行日は10月1日の予定。この結果、三菱電機の三菱電機ロジスティクスの株式の保有比率は、これまでの97.91%から33.4%に下がる。

ニデック 永守氏, 今後は岸田体制で AI関連1兆円規模目指す

ニデックの永守重信・代表取締役グローバルグループ代表は6月18日、岸田光哉社長兼最高経営責任者(CEO)を中心とする経営体制のもと、今後運営していくと表明した。そして、今後の創業者である自身の役割について「経営の第一線からは一歩引き、経営者の育成やM&A (合併・買収)を担う」との考え方を示した。
また、期待の大きい新規事業について生成AI関連事業を挙げ、中長期的に育成していく方針を明らかにした。同社は米サーバー大手のスーパー・マイクロ・コンピュータと生成AI向けサーバーの冷却装置を共同開発し、2025年3月期に数百億円規模の売上高を目指している。そのうえで、永守氏は「将来は1兆円規模の事業になるだろう」と期待を込めた。