「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

TOYO インドでLNG受入基地用桟橋のトップサイド設備を受注

東洋エンジニアリング(TOYO、本社:千葉県習志野市)は11月7日、インド子会社、Toyo Engineering India Private Limited(以下、Toyo-India)が、Petronet LNG Limited(ペトロネット エルエヌジー、以下、PLL)より、インド・グジャラート州ダヘジのLNG受入基地用の3つ目の桟橋のトップサイド設備建築プロジェクトを受注したと発表した。
Toyo-Indiaは設計、調達、建設工事を一括で受注し、2027年の完工を予定。PLLはインドの国営企業4社が中心となって1998年に設立されたインド最大のLNG輸入会社。

カネカ 北海道・苫東工場の医療用カテーテル生産能力倍増

カネカ(本社:東京都港区)は11月7日、2024年8月に竣工した血清浄化器プラントに次いで、北海道の苫東工場内にカテーテルの新プラントを建設することを決めたと発表した。グループ会社のカネカメディックス(本社:大阪市)が出資し、2027年3月の稼働を予定。投資額は約100億円。今回のカテーテルプラントの新設により、生産能力は現状の約2倍になる。
陸・海・空のアクセスが良好な北海道の苫東地域から競争力のある製品をグローバルに提供することで業容を拡大し、医療用カテーテル事業は2030年にヘルスケア・ソリューション・ユニットで売上高3,000億円を目指す。

デブリ採取に初成功 本格回収へ分析 東電福島第1原発2号機

東京電力は11月7日、福島第1原子力発電所2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的な取り出しに成功したと発表した。原発事故から13年半を経て、初めてデブリを回収した。今後の本格的な取り出しのために分析される。
福島第1原発事故では1〜3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起こり、核燃料が炉内の構造物と混ざって推計880トンのデブリが発生。その回収作業は政府と東電が2051年までの完了を目指す廃炉工程で最難関とされる。

KADOKAWA下請法違反 公取委が勧告フリーランス買い叩き

公正取引委員会は近く、出版大手、KADOKAWA(本社:東京都千代田区)と、生活情報誌『レタスクラブ』を制作している子会社、KADOKAWA Life Design(本社:東京都千代田区)の下請法違反(買い叩き)を認定し、再発防止を求める勧告を出す方針を固めた。雑誌の製作に携わるライターやカメラマンに支払う原稿料などを著しく低く抑えたため。国がフリーランスの保護を進める中で、立場の強い発注者による不当な圧力に対する厳格な姿勢を示すもの。

関西の4百貨店増益 24年度中間決算 3社は過去最高益

関西に店舗を構える百貨店大手4社の2024年度中間連結決算が11月6日、出揃った。エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング、Jフロントリテイリング、高島屋、近鉄百貨店の全4社が増益となったほか、近鉄以外の3社は最終利益が過去最高だった。訪日客や国内の富裕層向けが好調でだった。

JAL 電動キックボードLimeと業務提携 100円利用で1マイル

日本航空(JAL、本社:;東京都品川区)は11月6日、電動キックボードなどのシェアリングサービスを手掛けるLime(ライム、所在地:東京都港区)と業務提携したと発表した。Limeのサービスを100円利用するたびに、JALの1マイルが付与される。電動キックボードの貸し出し拠点であるポートの設置にJALが協力し、観光地などで手軽な交通手段としての電動車両を普及させる。
11月7日から両社で沖縄県・那覇市内に設置した40ポートと電動車両180台を使ってレンタルサービスを始める。

日産9,000人リストラ策 生産能力2割減 業績大幅悪化で

日産自動車(本社:横浜市西区)は11月7日、大幅な業績悪化を受けリストラ策を明らかにした。世界で連結従業員の7%にあたる9,000人の人員削減を行い、生産能力も2割減の400万台程度に引き下げる。運営資金を確保するため、34%を保有する三菱自動車株のうち、10%分を三菱自動車に売却する方針。
今回のリストラや生産能力の削減に伴い、一部の工場閉鎖も視野に入れるが、具体的な時期や対象は明らかにしなかった。このリストラ策により固定費を3,000億円削減する計画。

豊田通商など 新東名で「レベル3」自動運転トラック実証 

豊田通商などは11月5日、大型トラックを使った自動運転「レベル3」(一定条件下で自動運転を実現)相当技術の実証実験を新東名高速道路で開始したと発表した。これは、経済産業省と国土交通省が推進する事業で、豊田通商などが受託し、いすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうトラック・バス、UDトラックスなどが参加する。
実証実験は駿河湾沼津と浜松の両サービスエリア間で実施する。一般車に混じりながら、サービスエリアの特定の駐車スペースにトラックを安全に停車して発射できるか試す。高速道路本線では人が車を運転し、道路側の機器から発信される故障車や落下物の情報を安定的に受信できるかなどを確認する。実験は2024年末まで。2025年度はサービスエリアから本線への合流や車線変更を含めた自動運転の検証を行う。

島津製作所 バイオマスからCO2回収・発電する新興に出資

島津製作所(本社:京都市中京区)は11月5日、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Futue Innovation Funds」(以下、、Shimadzu FIF)を通じて、京都大学発のスタートアップ、ライノフラックス(本社:京都市西京区)に出資したと発表した。ライノフラックス社はバイオエネルギー・炭素回収装置および関連機器の設計・製造・販売を手掛けるスタートアップで、バイオマス資源から高純度の二酸化炭素(CO2)を回収しながら、高効率に発電するプラントの開発を進めている。
ライノフラックスは、バイオマス資源を燃焼させずに金属イオン溶液の酸化還元反応により、バイオマス資源から電気エネルギーと純度99.9%以上のCO2を回収する技術を保有している。