住友化学(本社:東京都中央区)は8月7日、サウジアラビア国有石油会社、サウジアラムコとの合弁事業「ペトロ・ラービグ」の保有株式の一部をアラムコに売却すると発表した。これにより、持株比率を従来の37.5%から15%に引き下げる。2026年3月期の売却を予定し、売却後も持分法適用会社とする。
ペトロ・ラービグは石油精製の競争力が低く業績が低迷。住友化学が2024年3月期に過去最大の最終赤字に陥った大きな要因となっている。合弁設立から約20年。対等出資してきた関係性は転換点を迎えている。
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大企業の今年度の設備投資計画 昨年度比20%余増える
国内大企業を対象にした日本政策投資銀行の調査によると、大企業が今年度に計画している設備投資額は昨年度より20%余増えることが分かった。同銀行が1,600社余りから回答を得た。
今年度の設備投資額は約21兆9,000億円と昨年度の実績を21.6%上回っている。データセンター向け需要が半導体関連産業で高まっているほか、幅広い業種で自動化に向けた投資が増えているため。「化学」が34.1%増えるほか、「運輸」では人材不足を背景に省力化投資などで21.3%増える。一方、大企業900社余りに人手不足のための取り組みについて、複数回答で聞いたところ、「中途採用の強化」との回答が77.4%、「新卒採用の強化」と回答した回答が65.7%に上った。
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国分グループ 拠点のシンガポールの食品卸を傘下に
国分グループ本社(本社:東京都中央区)は8月5日、シンガポール子会社、KOKUBU Commonweath Trading Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が、同国の食品卸売会社、San Sesan Global Pte.Ltd.(本社:シンガポール)の株式を取得したと発表した。出資比率は80%で、株式取得日は7月31日。国分グループより取締役を派遣する予定。
国分グループは第11次長期経営計画で海外事業の「基幹」事業化を掲げており、シンガポールをASEAN事業の中核地と位置付けている。国内外のグループ各社と連携した商流・物流・商品開発の各機能の飛躍的向上を図り、グループの海外事業拡大のさらなる拡大を進める。今回の食品卸売会社の取り込みもこの一環。