「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

EU 中国EVに追加関税決定 最大35.3%を5年間上乗せ

欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は10月4日、中国の電気自動車(EV)の輸入に追加関税を課すことを加盟国の投票で決めたと発表した。中国製EVは不当な補助金を受けて急速にシェアが高まっているとして、現行の10%に加え、10月末から最大35.3%の関税を5年間上乗せする。
ただ、加盟国27カ国の中で賛成、反対、棄権に分かれ、意見の応酬があったとみられ、欧州委員会は公式には加盟国別の投票行動については明らかにしていない。

トヨタ eVTOL開発の米ジョビー社に5億㌦追加出資

トヨタ自動車は10月2日、電動垂直離着陸機(eVTOL、空飛ぶクルマ)を開発する米ジョビー・アビエーション(以下、ジョビー社)に5億ドルを追加出資することで合意したと発表した。eVTOLの研究開発段階から実用化に向けた取り組みを加速していく。今回の追加出資により、トヨタのジョビー社への投資額は2020年1月の3.94億ドルと合わせ累計8.94億ドルとなる。

明電舎 インド初の高速鉄道1号線向け変電設備を受注

明電舎(本社:東京都品川区)は10月3日、インド現地法人MEIDEN T&D(INDIA)LIMITED(以下、MTD)が、インドのラーセン・アンド・トゥーブロ社(以下、L&T社)より、インド高速鉄道1号線向けの変電機器を受注「したと発表した。
同プロジェクトはインド高速鉄道公社が計画する、インド初となる高速鉄道合計7路線のうちムンバイーアーメダバード間508kmを結ぶ1号線の建設工事。双日とL&T社の共同事業体が変電・配電・架線システムの電力工事をパッケージで受注しており、明電舎とMTDは一部の変電機器の製作を請け負う。1号線に建設される12カ所の変電所を含む全45ポスト向け変電機器を受注した。

JFEエンジ 台湾の廃棄物発電プラント向け主要機器受注

JFEエンジニアリング(本社:東京都千代田区)は10月3日、台湾・嘉義市に建設される廃棄物発電プラント向けの主要機器を受注したと発表した。このプラントは嘉義市政府環境保護局が台湾のエンジニアリング会社大手CTCI Corporation(台湾台北市)を中心に構成される特別目的会社、ECOVE Chiayi Energy Corporation(以下、ECOVE Chiayi社)に発注したもの。
ECOVE Chiayi社は産業廃棄物プラント(処理能力500トン/日)の建設から管理・運用を行い、JFEエンジニアリングはプラントの主要機器、焼却炉およびボイラ設備の設計・調達と据付・試運転中の技術指導員の派遣を担う。同プラントの竣工は2028年1月の予定。

東洋エンジ 子会社がインドでFPSO事業の拠点設立

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は10月3日、子会社のToyo Engineering India Private Limitedが、Offshore Frontier Solution Pte.Ltd.(以下、OFS Singapore)とともに、インド・ベンガルールに最先端のGlobal Capability Centre(グローバル・ケイパビリティ・センター)を設立したと発表した。この合弁会社TOYO MODEC OFS India Private Limited(以下、OFS India)は2025年春に業務を開始する予定。OFS IndiaはOFS Singaporeと協力してFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の基本設計(FEED)、詳細設計、調達支援サービスを提供する。

米オープンAI 開発資金9,600億円調達を発表 MSなど

対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」を開発した米オープンAIは10月2日、生成AIの開発資金として投資家から66億ドル(約9,600億円)を調達したと発表した。米メディアによると、米IT大手マイクロソフトが約7億5,000万ドル、ソフトバンクグループが約5億ドル、米半導体大手エヌビディアが約1億ドルを投資した。
オープンAIは「この資金によって最先端のAI研究を強化し、人々に役立つ技術の構築を継続することができる」との声明を公表した。

第一工業製薬 広島大と共同研究でCNF複合磁性粒子を開発

第一工業製薬(本社:京都市南区)は10月2日、国立大学法人広島大学(所在地:広島市)との共同研究でセルロースナノファイバー(CNF)複合磁性粒子の開発に成功したと発表した。研究用試薬や診断薬の開発への展開を目指し、11月からサンプルワークを開始する。

千代田化工 植物による有用タンパク質の量産技術開発へ

千代田化工建設(本社:横浜市西区)は10月1日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のカーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術開発事業で、植物による有用タンパク質を生産する、新規基盤技術の実証設備の建設を進めている。これは、複雑で高度な修飾を必要とする機能性タンパク質を、植物(タバコ葉)を用いて生産する技術で、安価かつ安定的に供給するシステムを開発するもの。この実証設備を国内初の「植物バイオファウンドリ」として機能させる計画。

花王 タイのCPグループと協業基本合意書を締結

花王(本社:東京都中央区)は9月30日、アジア有数の大手複合企業グループの一つ、タイのチャロン・ポカパン(CP)グループとタイにおけるサステナブルな未来に向けた協業を進めるべく基本合意書を締結したと発表した。
花王とCPグループは「タイの子どもたちの未来に貢献する」という共通の志のもと、ESG分野における提携を開始する。両社で相乗効果を高めサステナブルな未来に向けて提携を深める。

UCCが世界初”水素焙煎”製品を量産化 10月から限定販売

UCC上島珈琲(本社:神戸市中央区)は10月1日、水素を熱源とした焙煎と、これまで培ってきた焙煎ノウハウを組み合わせることによって、従来の熱源では実現できない、”水素焙煎ならではの美味しさ”を創り出すことに成功したと発表した。特許出願済み。
2025年4月に迫った世界初の量産に先駆けて、この水素焙煎による美味しさを届けるために10月9日より、UCC直営のコーヒー豆の挽き売り業態「UCCカフェメルカード」の一部店舗やUCC公式オンラインストア、イベントでワンドリップコーヒー製品、炒り豆製品を数量限定で発売する。