「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

ispece インドのHEX20と月周回軌道への衛星輸送で協業

ispace(本社:東京都中央区)は10月18日、インドの超小型衛星関連技術を手掛けるHEX20Lab India Private Limited(以下、HEX20)との間で17日、イタリア・ミラノで開催された第75回国際宇宙会議(IAC)で、将来のキューブサットの月周回軌道への輸送及び展開で協業する覚書を締結したと発表した。この覚書により、ispaceの月着陸船によるHEX20キューブサットの月周回軌道への打ち上げと展開を視野に入れたミッションに関する交渉をスタートさせる最初のステップとなる。

米当局 テスラ車240万台調査 自動運転支援S欠陥の可能性

米高速道路交通安全局(NHTSA)は10月18日、米電気自動車(EV)大手のテスラの運転支援システムの欠陥により死亡事故につながった可能性があzるとして、調査を始めたと発表した。調査対象は、同運転支援システムを搭載車種約240万台で、これはテスラが米国で販売したほぼすべてのEVに相当する規模とみられる。

EV電池の二次利用, リサイクルの技術開発が加速

電気自動車(EV)に搭載する電池の二次利用やリサイクルに関する技術開発が加速している。EVから取り出した中古の車載電池は、他の用途では利用できる可能性が残っており、利活用が広がる。
トヨタ自動車は、EVから取り出した中古電池を使った開発中の大規模蓄電システムを「ジャパンモビリティショー」で展示した。同社は2027年をめどに産業用蓄電池として稼働させる方針だ。火力発電大手のJERAは、中古電池からレアメタル(希少金属)の約90%を回収する技術を開発した。従来技術での回収率は約60%にとどまっていた。同社は2030年代前半の事業化を目指すという。

大阪ガス インドの都市ガス事業に鴻池運輸の参画を発表

大阪ガス(本社:大阪市中央区)は10月18日、同社が推進するインドにおける都市事業に鴻池運輸(大阪本社:大阪市中央区)が新しく参画すると発表した。大阪ガスの子会社、OSAKA GAS SINGAPORE PTE.LTD.が保有する日系コンソーシアムの株式の一部を鴻池運輸に譲渡することで実現する。 鴻池運輸はガス事業に関わる物流やエンジニアリングなどの事業ノウハウを通じて、インドにおける都市ガス事業を促進する。

米モデルナ 日本でコロナ・インフル混合ワクチンも生産へ

米国の製薬大手モデルナのステファン・バンセルCEO(最高経営責任者)は10月17日、神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク(所在地:湘南アイパーク)で記者会見し、同施設内でメッセンジャーRNA(mRNA)製品を製造することを明らかにした。同社は経済産業省から補助金を受け、湘南アイパーク内で今後、「数年以内に複数のmRNA製品を日本で販売したい」と述べた。同施設ではすでに国内で普及するmRNAの新型コロナワクチンに加え、RSウイルスワクチン、インフルエンザウイルスと新型コロナの混合ワクチンなどの新製品も製造する計画という。

スバル 燃費2割向上の新型SUV「クロストレック」HV

SUBARU(スバル)は10月17日、エンジンとモーターを動力源とする次世代のハイブリッドシステム「ストロングハイブリッド」を採用したSUV(スポーツ用多目的車)「クロストレック」の先行予約を開始した。新ハイブリッドシステムの採用により燃費が、現行機種と比べて約2割向上した。価格は12月に公表予定。航続距離は従来のハイブリッド車(HV)と比べて1.5倍に伸び、満タンにすれば1,000km以上走れる。

TOYO タイでバイオエチレン製造設備の基本設計を受注

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市、以下、TOYO)は10月16日、タイのBraskem Siam Company Limited(ブラスケム・サイアム)から、エタノール由来のバイオエチレン製造設備の基本設計業務を受注したと発表した。この業務は当プロジェクトの最終投資決定に関わる重要なステップとなる。
バイオエチレンプラントの建設地はタイ・ラヨン州、生産能力は年間約20万トン。2025年完了予定。

JR東日本 RATP Devとフィリピンの鉄道入札で協力覚書

JR東日本は10月16日、パリ交通公団の子会社、RATP Devとの間で、フィリピンの南北通勤鉄道事業の入札に向け協力することで覚書を締結したと発表した。
両社は、マニラ首都圏に近接する州を加えたメガマニラ圏の移動ニーズに応える高品質な輸送サービスを提供するため、同鉄道の運行および維持管理事業の競争入札で協力する。南北通勤鉄道はクラーク国際空港〜マニラ首都圏〜カランバ市を南北に結ぶ総延長147kmの新規鉄道路線。