「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

阪急阪神HD 宝塚歌劇団分社化へ 劇団員とは3月から雇用契約に

阪急阪神ホールディングス(HD)は1月14日、2023年に宝塚歌劇団に所属する25歳の劇団員が死亡した問題を受けて、再発防止に向けた取り組みとして歌劇団を分社化し、劇団員との間で雇用契約を結ぶことを発表した。
今年7月に宝塚歌劇団を阪急電鉄から分社化して完全子会社とし、取締役の過半数を社外とすることや、これまで業務委託契約としていた入団から6年目以降の劇団員について、今年3月から雇用契約へ移行することを決めた。

パナソニックHD AI事業強化グループ売上高の30%目標

パナソニックホールディングス(HD)の楠見雄規グループCEOは1月14日、AI(人工知能)およびAI関連事業を強化し、2035年までにグループ全体の売上高の30%を目標に拡大することを明らかにした。目標達成に向けて投資や人材育成を加速させる。
同社はすでに北米でこれまでに100億ドル(約1兆5,800億円)以上の投資を行っている。

VW 24年世界販売台数 前年比2.3%減の902万台余に

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1月14日、グループ全体の2024年の世界販売台数が前年を2.3%下回る902万7,400台だったと発表した。同社と世界一を競うトヨタ自動車は、2024年11月までのグループ全体の販売台数で985万台余りとなっている。このことからトヨタ自動車は5年連続で世界トップとなる見込みとなった。
VWの2024年の市場別動向をみると、主力の欧州市場ではほぼ前年並みを維持したが、販売の3割以上を占める中国市場で苦戦。中国メーカーとの競争の激化に伴い、前年比9.5%減少したことが響いた。

カナデビア CO2から直接LPGの合成に成功 來春から実証実験

カナデビア(本社:大阪市港区、旧日立造船)と産総研グループ(国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)およびAIST Solution)は1月14日、新たに開発した専用触媒および合成プロセス・装置を用いて、二酸化炭素(CO2)から直接、液化石油ガス(LPG)を1MPa以下の低圧条件で合成することに成功したと発表した。
今回の成果を基にスケールアップに向けた検討を行い、2026年春には年産3〜4トン規模の実証実験を開始し、約1年間実施する計画。

エーザイの認知症薬 米国FDAが申請受理 自宅投与が可能に

エーザイ(本社:東京都文京区)は1月14日、米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」の皮下注射製剤の承認申請について、米食品医薬品局(FDA)が受理したと発表した。8月31日までに審査を完了する。承認されれば、米国では自宅での薬剤投与が可能となる。皮下注射製剤は週1回専用のペン型注射器で投与し、平均15秒で投与できる。通院や看護の負担を軽減できる。
レカネマブは米国、日本、中国、韓国など10カ国・地域で承認を取得。欧州(EU)など17カ国・地域で承認申請している。

24年中国新車販売4.5%増の3,143万台 25年は新エネ車5割弱に

中国汽車工業協会のまとめによると、2024年の中国新車販売台数(輸出を含む)は、前年比4.5%増の3,143万6,000台だった。前年実績を上回るのは4年連続で、過去最高を記録した。2025年は4.7%増の3,290万台を見込んでいる。
2024年はEV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)など新エネルギー車の販売台数が35.5%増と引き続き好調で、2025年は新エネ車の占める比率が5割に迫ると予測している。

米CNBC 米鉄鋼メーカー2社が連携しUSスチール買収の動き

米CNBCは1月13日、米国の大手鉄鋼メーカー、クリーブランド・クリフスがUSスチール傘下の電炉メーカー、ニュース・コアと連携して買収する可能性があると報じた。買収額は日本製鐵が1株あたり55ドルを提案していたのに対し、クリフスの提案は1株あたり30ドル台後半になる見通しだと伝えている。クリフスは当初、USスチールの買収を計画していたが、最終的に日本製鐵に競り負けていた。
日本製鐵とUSスチールは、バイデン大統領などを相手取り、禁止命令をむこうとする訴えを起こしており、日本製鐵は買収の実現を目指す方針を重ねて示している。

24年の焼肉店倒産45件と過去最多 前年比66.6%増

東京商工リサーチのまとめによると、2024年の焼肉店の倒産が前年比66.6%増で、過去最多の45件に上ったことが分かった。これまでの最多は食中毒問題が広がった2012年の35件だった。また、集計を開始した2009年以降で最多を記録し、初めて40件を超えた。
光熱費の上昇、輸入牛肉の価格高騰、諸物価高による仕入れコストの上昇、大手チェーン店との競争が焼肉小規模店の経営を直撃しており、当面苦境が続きそうだ。コロナ禍では”密”を回避する意味で”ひとり焼肉”が人気となり、2020年の倒産は14件に減少。焼肉店はコロナ禍の中、数少ない”勝ち組”といわれた。

12月百貨店売上高 大阪の旗艦店は全社プラス 冬物衣料好調

在阪百貨店各社の12月の旗艦店の売上高は、全社が前年同月を上回った。大丸心斎橋店は前年同月比15.2%増、阪急うめだ本店は同13.4%増となり、12月として過去最高を更新した。同じグループの阪神梅田本店は同9.3%増加した。このほか、高島屋大阪店は同5.8%、あべのハルカス近鉄本店は0.1%それぞれ増加した。
これは、12月に入り一段と冷え込み、コートやダウンジャケットなどの冬物衣料の販売が伸びたほか、クリスマス商戦線でアクセサリーや香水食品などの売れ行きが好調だったため。各社では新年を迎え初売りも、多くの旗艦店で開店を1日遅らせたものの、売り上げは前年より伸びたとしている。