奥村組(本社:大阪市阿倍野区)、神鋼商事(本社:大阪市中央区)、国立大学法人室蘭工業大学(所在地:室蘭市)は7月16日、木質バイオマス発電所から発生する木質バイオマス燃焼灰の有効活用に向けた共同研究を開始したと発表した。これは木質バイオマス燃焼灰を、水に濡れると消石灰と同様に強アルカリ性を示すことに着目し、消毒剤として使用されている消石灰の代替材として有効活用しようというもの。
畜産業に甚大な被害をもたらす鳥インフルエンザや豚熱などの伝染性疾病への対策には、強アルカリ性で高い消毒効果を持つ消石灰が一般的に使用されている。現在、木質バイオマス燃焼灰の多くは産業廃棄物として処分されている。
「新技術・新開発」カテゴリーアーカイブ
常温常圧でアンモニアの連続電解合成 世界最高性能達成
NTT, ユーグレナ 中性子線照射で藻類の品種改良技術確立
東京ガス e-メタン設備が初のクリーンガス設備の認定取得
トヨタ中国合弁 ファーウェイと協業 新技術活用のEV25年発売
サハ東急, SPI,SkyDrive タイで「空飛ぶクルマ」事業を検討
東急(本社:東京都渋谷区)は6月28日、タイ大手財閥系企業サハグループとの合弁会社、サハ東急コーポレーション(以下、サハ東急)が、次世代エアモビリティ、空飛ぶクルマの開発・製造を手掛けるSkyDriveと、サハグループの中核企業、サハ・パタナ・インターホールディング(以下、SPI)の3社間で、タイにおける将来的な空飛ぶクルマを用いた事業実現可能性調査のための基本合意書を同日、締結したと発表した。
これに基づき、自動車による慢性的な交通渋滞や排気ガスによる環境汚染が社会課題となっているタイで、空飛ぶクルマ事業化を目指す。まずサハ東急が事業拠点の一つとしているシラチャを出発点として、SkyDriveが開発する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05)」を活用したユースケースを検討する。
KDDIとJAL ドローン3機を操縦者1名で同時運航, 配送に成功
KDDI(本社:東京都千代田区)と日本航空(本社:東京都品川区、以下、JAL)は6月28日、埼玉県秩父市吉田地区で5月15日に行った実証実験で、1名の操縦者が都内より遠隔操縦のうえ、ドローン3機体を同時に運航し、防災用品・食品を配送することに成功したと発表した。この実証はドローンの搭載カメラから歩行者を確認するなど一定の条件を満たせば地上の補助者や立ち入り管理措置が不要となるレベル3.5飛行で実施した。今回の実証はNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する「次世代型モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト<ReAMO(リアモ)プロジェクト>」の一環として行われた。