「新システム」カテゴリーアーカイブ

UCCが世界初”水素焙煎”製品を量産化 10月から限定販売

UCC上島珈琲(本社:神戸市中央区)は10月1日、水素を熱源とした焙煎と、これまで培ってきた焙煎ノウハウを組み合わせることによって、従来の熱源では実現できない、”水素焙煎ならではの美味しさ”を創り出すことに成功したと発表した。特許出願済み。
2025年4月に迫った世界初の量産に先駆けて、この水素焙煎による美味しさを届けるために10月9日より、UCC直営のコーヒー豆の挽き売り業態「UCCカフェメルカード」の一部店舗やUCC公式オンラインストア、イベントでワンドリップコーヒー製品、炒り豆製品を数量限定で発売する。

日本旅行, ISC 誰もが行ける宇宙旅行 30年代事業化で提携

日本旅行(本社:東京都中央区)と将来宇宙輸送システム(本社:東京都中央区、以下、ISC)は9月24日、誰もが行ける宇宙旅行事業の実現を目指した事業検討を共同で行うことで業務提携を締結したと発表した。両社は宇宙旅行の2030年代事業化を目指し、構想の具体化を進めていく。
ISCは文部科学省のSBIRフェーズ3事業に採択され、2028年3月までに人工衛星打ち上げ用ロケットの開発に取り組み、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を宇宙でも。」というビジョンを掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すとしている。日本旅行は2020年に宇宙事業を専門とする部署を設置し地球から宇宙空間への安全・安心・快適な旅行商品の提供を目指している。

クボタ 米の農業スタートアップを買収 果樹農家にAI導入

クボタ(本社:大阪市浪速区)は9月11日、米国の農業スタートアップ、ブルームフィールドロボティクス(以下、ブルームフィールド社)を買収したと発表した。クボタと北米現地法人のクボタ・ノース・アメリカが、ブルームフィールド社の株式を100%取得した。買収額は非公開。
ブルームフィールド社は独自のカメラをトラクターの前方などに装着し、ブドウなど果実の色や成熟度などをAIで分析する技術を持つ。クボタは果樹農家向けに小型トラクターを販売しており、両社でサービスを拡大する。

東京ガス 蓄電池の充放電を制御するサービス申込み受付開始

東京ガスは8月26日、ソリューション事業ブランド「IGNITURE(イグニチャー)」の家庭向けソリューションとして、家庭用蓄電池の充放電を制御するサービスの申込み受付を開始すると発表した。これは電力需給バランスを調整することで、電力供給の安定化と再生可能エネルギーの普及拡大に貢献しようというもの。今回開始する「蓄電池制御サービス」は、顧客が所有する家庭用蓄電池の充放電を制御するもの。

NEC 羽田空港のレベル4自動運行へ車両制御用設備を受注

日本電気(NEC、本社:東京都港区)は8月23日、東京国際空港(羽田空港)の制限区域内におけるレベル4自動運行の実用化に向けた共通インフラとして提供する共通FMSの機能を持つ車両制御用設備(製造・設置・調整)(以下、VME)を国土交通省東京航空局から受注したと発表した。自動運転車両と連動する信号設備や自動運転車両の死角を補うカメラ設備などで構成されたVMEを整備し、2025年12月に運用開始される予定の空港制限区域内でのレベル4自動運行の実現に貢献する。

未利用資源活用ものづくりシステム構築事業 NEDOに採択

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)、バッカス・バイオイノベーション(本社:神戸市)、日揮ホールディングス(本社:横浜市)、ENEOSマテリアル(本社:東京都港区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、東レ(本社:東京都中央区)の6社は7月29日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「バイオものづくり革命推進事業」に対し、「木質等のみ利用資源を活用したバイオものづくりエコシステム構築事業」を共同提案し、実施予定先として採択されたと発表した。
製紙工場が持つインフラを有効活用することで木質等のみ利用資源の安定供給を実現し、さらに統合型バイオファウンドリ(R)事業者や製品の製造を担う事業者がコンソーシアムとして連携・実証を粉うことで、世界に先駆けて未利用資源によるバイオものづくりエコシステムを構築していく。このプロジェクトの事業期間は2024年度から2031年度を予定。

大東建託 住宅型ホームでZEB Ready認証仕様を標準導入

大東建託(本社:東京都港区)は7月29日、2月より販売開始した木造2✕4工法の住宅型有料老人ホーム「ソエルガーデン」で、8月1日より省エネ性能評価基準「ZEB Ready(ゼブ・レディ)」認証を取得加納な仕様を標準導入すると発表した。
ZEB(Net Zero Energy Building)の評価基準の一つ、ZEB Readyは一次エネルギー消費量を50%削減することで、BEIS評価により認証される。ソエルガーデンは、高断熱や「高効率設備を標準採用し、ZEB Readyを達成している。

日本特殊陶業 陸上養殖事業新会社「Niterra AQUA」設立

Niterraグループの日本特殊陶業(本社:名古屋市東区)は7月18日、7月4日付で陸上養殖事業に関する新会社「Niterra AQUA」(本社:愛知県小牧市、資本金3億円)を設立したと発表した。
新会社は陸上養殖の課題である水質管理に着目し、水質をセンシングすることで水質の状態を把握し、その状態に合わせた養殖作業指示を行うことで、陸上養殖未経験の顧客でも「えび陸上養殖」を開始できるトータルソリューションを提供する予定。

ANAと豊田自動織機「レベル4」で羽田空港で自動運転試驗

全日本空輸(ANA)と豊田自動織機は7月16日、羽田空港で特定の条件下で運転を完全に自動化する「レベル4」の車両の試験運行を始めたと発表した。同日、羽田空港で自動運転車両を公開。貨物を牽引するトーイングトラクターが東貨物地区と第2ターミナルの約2kmを無人で走行した。この試験運行はすでに7月1日から始めており、19日まで続ける。今回の試験運行で課題を洗い出し、ANAは2025年内に羽田空港で実用化する。

脱炭素電源の近くに産業集積で効率消費 GX実現へ政府検討

政府は7月11日開いた「GX(グリーントランスフォーメーション)実現に向けた専門家ワーキンググループ」で、産業立地の論点を示した。この中で目指す方向として明らかにしたのが、脱炭素電源の近くに産業を集積し、効率消費を促す考え方。風力など再生可能エネルギーや原子力など電力供給が多い地域に、産業を立地、誘導するような投資策を検討しようというもの。2024年末までに策定する国家戦略「GX2040ビジョン案」に盛り込む。
現在の発電拠点と産業集積地のあり方を見直す。遠く離れた場所への送電や、電気から水素などへのエネルギー転換には損失が伴う。その点、発電拠点の近くに産業が集積し、いわゆるエネルギーの地産地消が進めば、こういったロスを減らすことができる。