商船三井のグループ会社、商船三井テクノトレード(本社:東京都千代田区)は2月9日、保有・運航する燃料供給船「テクノスター」が、油籐商事より供給されたバイオディーゼル燃料(以下、BDF)を用いた運航に成功したと発表した。また、日本で初めて日本海事協会により、このBDF燃焼時に排出される窒素酸化物(NOx)が、MARPOL条約等における排出規制を満たしていることが認証されたとしている。
今回利用したBDFは、回収した廃食油をメタノールによってエステル交換し生成される脂肪酸メチルエステルを燃料として利用するもの。BDFはバイオマスエネルギーの一つであり、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出するが、原料の植物はCO2を吸収してバイオマスを再生産することから、燃焼時のCO2排出量を削減できる。今回供給されたBDFは、国内で初めてA重油との混合比率を3割以上高めて利用し、これにより25~30%のCO2排出量削減を見込む。
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