塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は10月4日、開発中の新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」を低中所得国に広く提供するためのライセンス契約を、スイスに本部を置く公衆衛生機関、医薬品特許プール(MPP)との間で締結したと発表した。日本など規制当局での薬事承認が前提となる。
MPPがジェネリック医薬品(後発薬)メーカーにゾコーバの生産・供給のサブライセンスを与えることで117カ国に供給することが可能になる。塩野義は、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルス感染症について緊急事態を宣言している期間、契約の対象国での売り上げに対する特許権料を放棄する。
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