理化学研究所などのチームは6月27日、ロボットとAI(人工知能)がiPS細胞から自動で培養までを行う技術を開発したと発表した。
AIと、人の腕のようなアームを持ったロボットを組み合わせ、AIの指示に従ってロボットが薬剤の濃度や薬剤を注入する速度など、7項目の条件を少しずつ変えながら自動的に培養を行い、試行錯誤しながら、AIが最適な手順を探し出していく。
その結果、今回は目の網膜の細胞をつくり出す最適な条件を見つけ出し、自動で培養までを行った。144通りの条件の組み合わせの中から、AIが適切だとした手順でロボットが培養を行うと、iPS細胞の91%が目の網膜の細胞に変化したという。
これまでこうした作業は、限られた熟練の専従職員が担っていただけに、画期的な成果となる。
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