京都大学発のバイオベンチャー、リージョナルフィッシュは9月17日、ゲノム編集技術を使って遺伝子を改変、肉付きを良くしたマダイを「ゲノム編集食品」として国に届け出た。厚生労働省の同日の会議で、安全性の審査は不要と判断された。ゲノム編集食品の届け出は2020年12月、血圧上昇を抑えるなどの効果があるとされる「GABA(ギャバ)」の蓄積量を通常の約5倍高めたトマトに続いて2例目で、動物性食品では初めて。
このマダイは京都大学や近畿大学などが筋肉の成長を抑えている遺伝子「ミオスタチン」を働かないようにし、肉厚のマダイを開発したもの。従来の養殖のマダイと比べて肉付きが平均1.2倍になった。養殖マダイの質向上が期待される。
クラウドファンディングで190食分の予約販売を17日から開始した。10月から発送する予定。ゲノム編集トマトは9月15日からインターネット上で販売が始まっている。
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